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COHOUSING


 コーハウシング現地訪問記
訪問日:2000年5月5日(金曜日)
報告者:白永公典

視察コーハウジング: Southside Park Cohousing
所在地: サクラメント(サンフランシスコより車で2時間、カルフォルニア州の州都)
概 要: 敷地面積: 1.37acres 5,544㎡ 1,677坪
戸  数: 25戸
     住  民: 大人40人 子供29人(子供の内、両親の離婚により7人がパートタイム)
     入  居: 1993年 10月
     土地購入: 1989年 7月
     個別住宅 床面積(平均): 1,119SqFt 103㎡ 31坪
     コモンハウス床面積: 3,100SqFt 288㎡ 87坪
※ 以下の報告は、視察当日、コミュニティー内を案内頂いた、住人の一人Ms.Pam Silvaよりご教授頂いた事や、視察途中、何人もの住人が立ち止まってお話に参加頂いたり、Mr.Robert Osborn宅でご夕食に招待された折りにお聞きした内容をまとめたものです。


ロケーション

サクラメントの市内、中心街から車で約5分の閑静な住宅街に、Southside Park Cohousingはあります。 付近は、戸建て住宅街で、1ブロック先には池やプール、野外ステージのあるサウスサイド公園があり、住環境は良いといえるでしょう。


コミニティー内の配置と個別住宅

個別住宅25戸の内、17戸がタウンハウス形態の2階建で、8戸が1階、2階に分かれたコンドミニアムです。 この個別住宅が、コモンハウスと中庭を囲むように配置されています。
 コモンハウスには、コモンキッチン、コモンダイニング、ソファーエリア、キッズルーム及びトイレがあります。 コモンハウスの前面には、テラスがあり、バーベキューセットが置かれていました。 このコモンハウスの隣に、作業室、駐輪場があります。


セミ・プライペートガーデン

このコミュニティーの特徴のひとつに、セミ・プライベートガーデン(準共同管理の庭)があります。
個別住宅とコモンガーデン(共同管理の庭)の間に、前庭的に配置されたセミ・プライベートガーデンは、各個別住宅の住人が個別に管理しますが、管理の程度や、草花の手入れなどについて、コミュニティーから承認が必要とされたり注意されます。
元々は、コモンガーデンの一部だったのですが、手入れの問題等があり、話し合いにより、各個別住宅の前面は各々の住人が管理する事になりました。 その結果、裏庭のプライベートガーデンよりも、一生懸命手入れするようになったとの事です。
 個別住宅の裏側に配置されているプライベートガーデンは、個別住宅の住人が100%自主管理し、自由に利用出来ます。芝生だけの庭、菜園としている庭、木のテラスにガーデンチェアーを置いている庭、それぞれ自由に楽しんでいます。


コモンガーデン(中庭)

個別住宅に取り囲まれるようにして一面芝生のコモンガーデンがあります。 通常の戸建て住宅では考えられない広いコモンガーデンで子供達が自由に遊ぶことができます。 又、車の乗り入れが一切ないことや、個別住宅により外部と遮断されているので、安全面でも親たちは安心して子供達を遊ばせることができます。
コモン・ガーデンの端には、菜園(1坪程)が数カ所あり、借り受けた(無料)住人が、各々好きずきに家庭菜園を楽しんでいます。
 芝生の手入れ等は、住人が当番制で行っています。


コモンハウス(共同ハウス)

コモンキッチン・・・約50人分の食事を準備する必要があるので、一般住宅のキッチンよりは大きく作られていますが、オーブンや冷蔵庫の設備は業務用ではなく一般家庭用を使用しています。(当初、業務用オーブンを設置したそうですが、使い勝手や消費電力等を考慮して入れ替えたそうです)。 コモンキッチンの隣に、食料倉庫があり、基本的な調味料やお米等の買い置きがあります。


コモンダイニング・・・8人がけのテーブルが5つ用意されています。 食事用テーブルの他に、ブッフェ用の料理を置くテーブルが2台用意されています。 ダイニングルームに、メッセージボックスがあり、住人同士の情報交換や、コミュニティー内の伝達事項に利用されています。(個人からもう一人の個人へのプライベートなメッセージ伝達ボックスです。)
 「例」 ・ 私の事務所であなたにぴったりと思う求人をしているけどどうかしら(求人広告を添付して)
     ・ おもしろいビデオを見つけたよ、みてごらん(ビデオと一緒に) 
     ・ メガネの忘れ物です。あなたのでしょう(メガネと一緒に)
     ・ あなたの探していたカセットを見つけたよ(カセットテープと一緒に)
     ・ これを食べてみて!(ピーナッツの袋と一緒に)

ソファーエリア・・・暖炉をがありソファーセットが置かれています。 子供は立入禁止になっていて、食後のリッラックスタイムに利用されています。

キッズルーム・・・コモンハウスの2階が、キッズルームになっています。 簡単な遊具が置かれたいるだけですが、共同食事の後は子供達がここで遊びます。
 一人の子供(8歳)は、コーハウジングに住んで一番良かった事に、自分の誕生日会をコモンハウスでできて、友達と一緒にキッズルームで一晩過ごせた事だと教えてくれました。


コモン・ミール(共同食事)について

 ・平均、週2回から3回のコモン・ミールが実施されています。 平均40人から50人の人達が利用します。
  1回のコモン・ミールは大人が2ドル、子供が1ドルで月単位で精算する事になっています。

 ・
コモン・ミールのシステム
  1. 3人一組になって、1ヶ月に1度、食事当番をする。(3人組は自由に決められる。)
  2. 自分達が当番になりたい日を表に書き込む。
     → 結果として、1週間に2回から3回のコモン・ミールが実施される。
    但し、週により、4回のコモン・ミールがあったり、0回だっ たりすることがある。
  3. 自分たちの当番の日のメニューを掲示板に張り出す。
  4. 各家族が、その日に大人何人、子供何人がコモン・ミールを食べるか書き入れる。
  5. 2週間前に締め切り、20人以上が集まらないときは、コモン・ミールはキャンセルされる。

 
・ある日のメニュー
  スープ、サラダ、魚料理、ヘジタリアン用豆腐の胡麻ソース、子供用魚のフライスティク。
  基本的に、ブッフェスタイルとし、ベジタリアンと子供用メニューを用意する事としている。

 
・人気不人気・・・コミュニティー内に、誰が当番の時は美味しいので是非コモン・ミールに参加したいとか、反対に、誰の時は、参加したくないとか当然に発生している。 コミュニティーの人達はそのことについて特に気にしていない。
   
 
・食料の買い物・・・食事当番が食料も買い出しに行きます。 費用はレシートの提出によって会計係り(住人の一人)と精算
  します。


コミュニティーから退去した人とその理由

土地購入段階から、参画していた年輩の女性が、入居後すぐに退去しました。
彼女は、いつも子供達に静かにするように注意していたり、他の住人が自分の為に何をしてくるかを期待ばかりしていた様です。 結局、自分からコミュニティーが自分の思っていたものと違うとして退去しました。 物件はすぐに売買されました。


コーハウジング・コミュニティーと近隣との関係

近隣とは必ずしもうまくいっていないようです。
建設の段階で、近隣の戸建て住宅の住民からは、特異なコミュニティーではと思われていた経緯があるようで、コーハウジング・コミュニティー内に近隣の住人を招待してイベントを行うなど、特にコーハウジング・コミュニティーと近隣との交流機会は無いようです。
 ただし、コーハウジング・コミュニティーの住人の中には、積極的に、近隣の活動に参加している方もいます。


コミュニティーの問題点

・ネコの問題
 規約上、一家族にペットは、2匹までとしているが、ネコが増えすぎて困っている。 会議の度に議題になるが、現在いるネコを処分する事も出来ず、困っている。 ある家族が、6匹のネコを飼っていて、会議の度にそのトラブルが議題になるが、コミュニティーとして処分する様には勧告できず、これ以上増やさないという事に結論となる。 
(契約社会のアメリカにおいて意外にも、規約に対しておおらかな印象を受けました)

・子供のしつけ問題
 子供のしつけに関して、ある親は厳しく、又、別の親は放任主義的な考えを持っているので、子供のしつけ、子供との接し方は、よく会議の議題になる事が多い。

・ティーンエイジャーについて
 コーハウジング・コミュニティーに住む事に、最も難しい年代といえるのが、テイーンエイジャーといえるでしょう。
あるティーンエイジの少女が、男友達に車で送られて帰宅した際、それを見かけた他のコミュニティーの住人が、その子の家族に知らせるかどうか悩むし、少女の方も、家族以外にも他の住人からも監視されている様でストレスに感じる事になる。

・コミュニティーの中のグループ化
 コミュニティーの中でも特に親密なグループができあがるのは、自然な事で、特に問題にしいない。

・将来の問題
今後、住人の中にアルコール中毒症の人が現れるとか、介護なしに生活できない人が現れるとか、色々な問題が予測されるが、問題が起こってみなければ分からないし、起こってからみんなで話し合って解決策を考えるという姿勢でいる。
(他人同士のコミュニティーでありながら、お互いが信頼しあい、自分たちのコミュニティーを自分たちの努力で、住み良い環境を維持することに自信を持っていると感じました)


コーハウジングの良いところ

・いつも周りに誰か知っている人がいる安心感
 ある住人の家族が交通事故に遭った時、その家族のもとに他の住人が集まり、子供の面倒を見たり、励ましたりできた。その住人は、コーハウジング・コミュニティーに住んでいなかったら、パニックになっていた。と話してくれました。

・車も共同購入
 信頼できる住人同士で、車を共同で購入した。 購入代金を分担しただけでなく、お互い、仕事の送り迎えや、子供の学校の送り迎えも分担しあっている。

・一人暮らしの女性(30台後半)の話
 子供を産んだことは無いけど、このコミュニティーで子育ての楽しさと苦労は経験できている。

・子供達にとっての有意義な日々
 学校から帰宅したら、コモン・ガーデンがそのまま遊び場に、そしてコミュニティーの友達達が自然に集まってくる。
コモン・ミールなどによって、自分の親以外の大人とふれあう機会があったり、学校の友達と違う年齢層の友達と遊べたり、社会勉強が日々出来ている。


上、5月5日、金曜日の午後約5時間、Southside Park Cohousingを訪問して、御教授頂いた事や、感じた事をまとめました。
 
 


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